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ConoHa AI CanvasとVAST.ai、画像生成ならどっち?用途別の選び方
この記事の結論
Stable Diffusion / ComfyUI 系の画像生成をクラウドでやるとき、選択肢は大きく2つに分かれます。
| サービス | 一言でいうと | 売っているもの |
|---|---|---|
| ConoHa AI Canvas | ブラウザだけで WebUI が立ち上がる | 完成品(画像生成サービス) |
| VAST.ai | GPU を時間貸しで借り、環境は自分で載せる | 計算資源(GPUマーケット) |
先に結論だけ書くと、次のとおりです。
| あなたの状況 | 向きやすい方 |
|---|---|
| まず画像を出したい。環境構築に時間を使いたくない | ConoHa AI Canvas |
| 日本語UI・国内DC・料金が読みやすい方が安心 | ConoHa AI Canvas |
| 自分で Docker / ComfyUI を組める。安いGPUを探したい | VAST.ai |
| LoRA学習や長時間バッチ、GPU機種を選びたい | VAST.ai(またはローカルGPU) |
| 週末だけ触る/放置課金が怖い | ConoHa AI Canvas(自動終了+月額の無料枠) |
どちらも「ローカルに高いGPUを買わずに始める」手段ですが、売っているものが違うので、機能一覧の多さだけでは選べません。
ひと目でわかる比較
| 比較項目 | ConoHa AI Canvas | VAST.ai |
|---|---|---|
| サービス形態 | 完成品(WebUI付き) | GPUレンタル市場 |
| 初回までの手数 | 少ない(申し込み→起動→生成) | 多い(選定→起動→環境構築) |
| 必要スキル | ブラウザ操作が中心 | Linux / Docker / モデル配置の基礎 |
| 料金の型 | 月額基本料 + WebUI分課金 | ホストごとの時間単価(変動) |
| 見積もりの読みやすさ | 高い(公式プラン表あり) | 低い(在庫・需要で変動) |
| UI / サポート | 日本語・国内向け導線が強い | 英語UI中心になりやすい |
| GPU機種の選択 | サービス側に依存 | 自分で選ぶ |
| LoRA作成 | スタンダード/アドバンス限定 | 自由度高い(自分で構築) |
| 放置対策 | 自動終了タイマーあり | 自分で停止管理が必須 |
| 向く用途 | Hobby〜週次の制作 | 学習・実験・機種選定 |
実際の画面:AUTOMATIC1111 と ComfyUI
エントリープランでも、起動時に AUTOMATIC1111(初心者向け) か ComfyUI(上級者向け) を選べます。以下は実機で起動した画面です(端末のステータスバーやブラウザ枠は除いています)。
同じストレージ上のモデルを共有するため、A1111 で使った Checkpoint は ComfyUI 側でも選べます(ノード構成は UI ごとに異なります)。
Checkpointで絵柄がどう変わるか
同じプロンプトで複数 Checkpoint を比較しました(2026-08-10、AI Canvas Entry / A1111)。設定は Steps 20 / CFG 7 / Sampler DPM++ 2M(UI既定)です。
今回使ったプロンプト(再現用)
Positive:
1girl, solo, silver hair, blue eyes, black jacket, white shirt, looking at viewer, upper body, simple background, anime style, masterpiece, best quality
Negative:
lowres, bad anatomy, bad hands, blurry, worst quality, extra fingers, text, watermark
この文字列をそのまま txt2img に入れ、Checkpoint だけ切り替えると同じ比較が再現できます。
絵柄の差がそのまま「どの Checkpoint を選ぶか」の判断材料になります。商用利用の可否は各モデルのライセンスを確認してください。
モデル・LoRAの追加と生成画像の取り出し
Checkpoint / LoRA は ファイルマネージャー から追加します(公式の既定パス)。
| 種類 | 置き場所 |
|---|---|
| Checkpoint | home/data/models/Stable-diffusion |
| LoRA | home/data/models/Lora |
| 生成画像(A1111) | home/output/(例: txt2img/日付/) |
| 生成画像(ComfyUI) | home/output/comfy/ |
ファイルマネージャーから追加
- コントロールパネル → AI → AI Canvas → ファイルマネージャーを開く
- 上表のフォルダへ
.safetensorsをアップロード(ドラッグ&ドロップ可) - WebUI を再読み込み。出てこない場合は WebUI を一度終了して再起動
- ComfyUI で LoRA を使う場合は LoraLoader ノードを挟み、MODEL / CLIP を正しく接続する
公式手順: ファイルマネージャーからモデルを追加する
生成画像の取り出し
生成画像は WebUI 上の保存に加え、ファイルマネージャーから一括ダウンロードできます。ComfyUI の確認手順は公式を参照してください: 生成画像の確認(ComfyUI)
注意点:
- エントリーでも LoRAの利用(読み込み)は可能。LoRA学習(作成) はスタンダード/アドバンス向け
- SD1.5 用 LoRA と SDXL 用 LoRA は互換がない(ComfyUI は一覧に全部出るので取り違え注意)
- ストレージ上限(エントリー 30GB)と、WebUI 起動時間の課金を意識する
ConoHa AI Canvasの料金(公式・税込)
料金の型は 月額基本料 + WebUI利用(分) です。WebUI を起動していない時間は従量が発生しません。料金は改定され得るので、契約前に公式の最新表を確認してください。
| プラン | 基本料金 | WebUI無料時間 | ストレージ | 向く使い方の目安 |
|---|---|---|---|---|
| エントリー | 1,100円/月 | 10時間 | 30GB | お試し・週末Hobby |
| スタンダード | 4,378円/月 | 50時間 | 100GB | 副業制作・LoRA作成 |
| アドバンス | 9,878円/月 | 100時間 | 500GB | 大量生成・大容量保存 |
| 超過・運用の要点 | 内容 |
|---|---|
| 無料時間超過 | 6.6円/分(≒約396円/時間) |
| 画像枚数 | 上限なし(課金対象は WebUI 起動時間) |
| 放置対策 | 自動終了タイマーを設定可能 |
| LoRA作成 | スタンダード/アドバンス限定 |
| WebUI | AUTOMATIC1111 / ComfyUI を選択可能 |
VAST.aiの料金の読み方
VAST.ai はマーケットプレイスなので、固定の月額表はありません。ホストごとに単価が違い、需要で変動します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 課金単位 | 主に時間(秒単位のホストも多い) |
| 価格の決まり方 | ホスト設定 × 需給(相場が動く) |
| インスタンス形態の例 | On-demand / Interruptible(安くて中断され得る)/ Reserved |
| 画像生成向けの感覚値 | 民生GPUなら 数ドル〜十数ドル/10時間規模 になり得る(為替・機種・時期で変動) |
| 見落としやすい費用 | 停止中ディスク、帯域、再セットアップの時間 |
つまり VAST は「安いときがある」一方で、見積もりが一発で確定しにくいサービスです。
料金シミュレーション(感覚値)
数字は判断の物差し用です。VAST は変動相場なので断定しません。ConoHa 側は公式の税込表記を基準にしています。
| ケース | 利用イメージ | ConoHa AI Canvas | VAST.ai | どちらが向きやすいか |
|---|---|---|---|---|
| A. 週末Hobby | 月8〜10時間 | エントリーで月約1,100円(無料枠内なら従量ゼロ) | 仮に $0.3/時×10h ≒ $3+為替・ディスク。環境構築コストが乗る | Canvas(調べる時間を短縮) |
| B. 副業制作+LoRA | 月40〜50時間 | スタンダード 4,378円+無料枠50時間 | 安く抑えられる可能性はあるが、転送・再セットアップが発生しやすい | 初めてなら Canvas。手順が固まっているなら VAST も可 |
| C. 長時間学習・実験 | 毎日数時間、GPUを選びたい | 超過 6.6円/分で一気に高くなりやすい | 機種選定・Interruptible などで単価を攻めやすい | VAST(またはローカルGPU) |
超過の目安(ConoHa): 無料枠を 10時間超過すると、およそ 4,000円増(6.6円×60×10)。短時間の Hobby なら Entry、月20時間を超えて常時回すなら VAST の方が安くなる場面もあります。
セットアップと運用の差
| 観点 | ConoHa AI Canvas | VAST.ai |
|---|---|---|
| 初回フロー | 申し込み → WebUI起動 → 生成 | アカウント → オファー選定 → イメージ起動 → UI構築 |
| 必要スキル | ブラウザ操作が中心 | Linux / Docker / ポート / モデル配置の基礎 |
| UI言語・サポート | 日本語・国内向け導線が強い | 英語UI中心、コミュニティ依存になりやすい |
| 環境の再現性 | コントロールパネルに寄せて標準化 | ホスト・テンプレ・自分の手順次第 |
| 放置リスク | 自動終了あり(タイマー確認は必須) | 止め忘れ=計算課金が続く。ディスクも別途意識 |
| モデル/LoRA | ファイルマネージャーで追加。学習は上位プラン | 自由度が高い。自分で管理する |
当サイトのインフラも ConoHa VPS 上で動かしています。画像生成だけ別に VAST を併用する運用はよくある形で、「記事用の軽作業は Canvas、重い実験は VAST」と役割分担するのが現実的です。
向いている人・向いていない人
| サービス | 向いている人 | 向いていない人 |
|---|---|---|
| ConoHa AI Canvas | GPUなしPCで本格WebUIを試したい/月額+無料時間で把握したい/日本語と国内サービスを優先/週数時間のアイキャッチ・SNS用途/LoRAはスタンダード以上を検討できる | すでに VAST / RunPod / ローカルで回している/毎日長時間で分単価上限が読めない/エントリーのまま LoRA 学習までやりたい |
| VAST.ai | 環境構築を苦にしない/GPU世代やVRAMを自分で選びたい/学習・バッチで安い枠を探したい/英語ドキュメントを許容できる | 今日の夜に1枚出したいだけ/請求を毎月同じ形にしたい/データの置き場所を国内サービスに寄せたい |
始め方チェックリスト
| 順番 | ConoHa AI Canvas | VAST.ai |
|---|---|---|
| 1 | 週の利用時間を仮置き(Hobbyなら10時間以内) | 用途に合うGPU(VRAM)を決める |
| 2 | LoRAが必要なら最初からスタンダードを検討 | 信頼できるホスト/テンプレを選ぶ(価格だけで選ばない) |
| 3 | WebUI起動直後に 自動終了タイマー を確認 | ディスク・帯域の課金条件を読む |
| 4 | 最初の目的を1つに絞る(例: アイキャッチ10枚) | 作業後のインスタンス停止をチェックリスト化 |
| 5 | 公式の最新料金・規約(商用利用はモデル依存)を確認 | うまくいった手順を自分用に固定する |
関連ツール
画像以外の制作・記録で使う周辺候補です。
公式の詳細を確認する(Value AI Writer byGMO)
AIスライド資料作成ツール「イルシル」の詳細を確認する(イルシル)
まとめ
| 結論 | 内容 |
|---|---|
| 完成品が欲しい | ConoHa AI Canvas |
| 安い計算資源を自分で握りたい | VAST.ai |
| 分かりやすい分担 | Hobby〜週次は Canvas/重い学習・機種選定は VAST |
| Canvasの本質 | 枚数課金ではなく WebUI起動時間課金(無料枠と自動終了が鍵) |
| VASTの本質 | 「安さ」ではなく 運用スキル前提の柔軟さ(見積もりは毎回確認) |
まずは Canvas のエントリーで「本格WebUIが自分に要るか」を1〜2週間確かめ、必要ならスタンダードか VAST へ進む、という順番が失敗しにくいです。